Unityで日本語フォントを利用する手順を教えてください。特に以下の点について知りたいです:
こんにちは!Unityでの日本語フォント実装について、基本から応用まで解説します。
日本語フォントには様々な選択肢があります:
【無料で使えるおすすめ日本語フォント】
- Noto Sans JP (Google Fonts)
- M+ FONTS
- IPAフォント
- 源ノ角ゴシック (Source Han Sans)
- 源真ゴシック
- ほのか明朝
商用利用する場合は、必ずライセンスを確認しましょう。特にゲームプロジェクトの場合、商用利用可能なフォントを選ぶことが重要です。
// フォントファイルをインポートする基本的な手順
1. フォントファイル(.ttfまたは.otf)をダウンロード
2. Unityエディタを開く
3. Project ウィンドウ内に「Fonts」フォルダを作成(推奨)
4. フォントファイルをドラッグ&ドロップ、または「Assets > Import New Asset」を使用
// UI Textコンポーネントでの設定手順
1. Hierarchy > Create > UI > Text を選択
2. Inspector の Font 欄で、インポートした日本語フォントを選択
3. Character セクションで「Dynamic」を選択(日本語には必須)
4. 必要に応じてフォントサイズや色を調整
// TextMeshProでの設定手順(高品質テキスト表示に推奨)
1. Window > Package Manager から TextMeshPro パッケージをインストール
2. インポートしたフォントを選択し、右クリック > Create > TextMeshPro > Font Asset
3. Hierarchy > Create > UI > TextMeshPro - Text
4. Inspector の Font Asset 欄で、作成したフォントアセットを選択
❌ 悪い例:
// 間違った設定例
- Character セクションで「Static」を選択している
- 日本語文字が含まれていないフォントを使用している
- TextMeshProフォントアセット作成時に文字セット設定が不適切
✅ 改善例:
// 正しい設定例
- Character を「Dynamic」に設定
- 日本語をサポートするフォントを使用
- TextMeshProフォントアセット作成時に「Character Set」を「Japanese」に設定
日本語には数千の文字があるため、すべての文字を単一のフォントアトラスに含めるのは非効率です。フォールバック設定を活用しましょう:
// フォールバック設定手順
1. TextMeshProフォントアセットを選択
2. Inspector > Fallback Font Assets リストで「+」をクリック
3. 補助的な日本語フォントアセットを追加
TextMeshProの活用
フォントアセットの最適化
// フォントアセット最適化の例
- Atlas Resolution: 用途に応じて適切なサイズを選択(1024x1024など)
- Character Set: 使用する文字のみを含める
- Multi Atlas Textures: 大量の文字を使用する場合に有効
// スクリプトでの日本語テキスト処理
using UnityEngine;
using TMPro;
public class JapaneseTextExample : MonoBehaviour
{
[SerializeField] private TextMeshProUGUI textField;
void Start()
{
// UTF-8でエンコードされた日本語テキストを設定
textField.text = "こんにちは、世界!";
// 動的に文字スタイルを変更する例
textField.fontStyle = FontStyles.Bold;
}
}
SDF(Signed Distance Field)の活用
アトラステクスチャのサイズ最適化
文字のプリキャッシュ
// 使用する文字をあらかじめキャッシュする例
void Start()
{
// ゲーム中で使用する可能性のある日本語文字をプリロード
TextMeshProUGUI textComponent = GetComponent<TextMeshProUGUI>();
string charactersToPreload = "あいうえお漢字日本語ゲーム開発";
textComponent.ForceMeshUpdate();
// 一時的に表示してキャッシュし、その後非表示にする手法も有効
}
この回答は、Unity 2022.3 LTSを基準に作成されています。新しいバージョンでは仕様が変更されている可能性があるため、適宜公式ドキュメントを参照してください。